ついに日本の人口が減り始めた
上田 今日は少子化と人口の減少問題について考えてみたいと思います。突然ですが、竹中さんにご兄弟はいらっしゃいますか?

竹中 私は3人兄弟の次男ですが、私の世代では平均的な人数でした。私が生まれた1951年当時の特殊出生率は3を超えていましたからね。

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上田 ということは、今はその半分以下なんですね。総務省が今年の3月に発表した推計人口(20007年10月付)のグラフを見ると、出生児数が死亡者数を2000人も下回っている。比較可能な昭和25年以降、初めて「自然減」になっています。

 さらにもう1つ、日本の「将来人口推計」ですが、2046年には1億人を割り込み、2058年には9000万人、2100年には現在の半分以下まで割り込むという予測です。人口が減ると困ることは何ですか?

竹中 人口が減るということは、国内のマーケットが小さくなることを意味します。自動車の保有台数は着実に減り始めていますが、まだ問題視されていないのは、自動車メーカーそのものがグローバル化されているので、そこまで困らないからです。しかし、すでに自動車雑誌が売れない状況を見ても、自動車業界に付随する産業が困ってしまうでしょう。

 もう1つは、人口が減る過程で高齢者が増え、若者が減ることになるので、若い人の負担が重くなります。とはいえ、税金を増やせば経済の活力がなくなってくる。色々と工夫しなければ、大きな問題が起きる可能性があるんです。