お金の貯め方・使い方
「返済に勝る運用なし!」

 さて、読者が、首尾よく稼ぐ能力を持ち人材価値を獲得したとしよう。おそらく、その次に大切なのは、お金を貯める力(主に習慣)であり、これは裏を返すと上手なお金の使い方を身に付けているかということになる。

 筆者は、この問題の重要性を(痛いほど)理解しているつもりなのだが、残念ながら自分自身がこの分野で明らかな劣等生だ(アリではなく、キリギリスなのだ)。

 この分野で筆者が言えることは(節約の専門家ではないので)少ないが、生活の収支を合わせることの重要性と共に、借金の不利については、大いに強調したい。

 カードのリボ払いの残高に掛かる金利をはじめとして、庶民がつい踏み込んでしまうかもしれない借金の利率は15%が珍しくない。一方、リスクを取って100%株式で運用したとしても、妥当な期待リターンは、普通の機関投資家の運用計画を見るならば5%~6%程度の利回りである。

 また、利率の低い住宅ローンも含めて、ローンの金利は、リスク無しの運用利回りとしてはあり得ないくらいの高さだ。ここで、「返済に勝る運用なし!」という格言(私が勝手に作ったのだが)を是非覚えてほしい。金融論的に、借金の返済に勝る運用が無いということは、借金をしている状態がそれだけ不利なのだということだ。

 それでは、収支を合わせて、借金をせず、願わくは投資の原資にもなる貯蓄をするにはどうしたらいいのか。

 筆者が提案できるのは、貯蓄はあらかじめ額を決めて「天引き」で行うことと、収入・支出のバランスを可視化するために現金払いを原則とすべし(毎月の予定生活費を2回に分けてATMで降ろすといい)ということくらいだ。

 あとは、大いに稼げ! しっかり貯めろ! 離婚はするな! というくらいしか言えることがない。