ペットボトルのカタチと中身の関係。炭酸と高温

 まずは【前編】の復習から。500mlペットボトルには主に写真のような3種類があります。そのカタチの秘密を発見・探究していきましょう。

 Q1. 各々、中身はどんなものが多いでしょうか? そしてそれはなぜ?

 A1. 左は圧倒的に炭酸系。強い内側からの圧力に耐えるため。

 左の炭酸ペットボトルの特徴は、「胴体が滑らかな円柱状」かつ「底が凸凹のペタロイド形状」であることでした。ただ円柱であることだけではダメなのです。底も大切でした。そうでなければ、内側からかかる圧力(陽圧)に耐えられない(*1)からです。これは「重曹とクエン酸実験」によって確かめることが、できました。

 では、真ん中の一般円柱と、右の一般四角柱の差は、いったいなんでしょうか?

 中身はいろいろです。一般四角柱はお茶や果汁が多いかもしれません。でも、一般円柱に入っているお茶や果汁もあります。さてさて。

 カタチの話ではないですが、気になるので、ボトル口の色の違いの理由を調べてみます。四角柱のボトルには「口が白い」のが多いですよね。するとそれが「高温の液体を入れるとき」に必要な処理だということがわかります。殺菌のために高温を用いる場合、事前に硬化させておく。そのために白くなっているというのです。

*1 ポカリスエットの底はペタロイド形状。陽圧無菌充填方式をとっているから。