ショップ店員さんは敵ではなくて、あなたの味方!

山本:大山さんの書籍に「店員さんを味方につけよう」という文章がありましたが、すごく同感です。自分に似合うものを買い続けることができるかは、店員さんと仲良くなれるかどうかにかかってくるんです。私も、お客様に「店員さんをもっと頼って」と伝えています。

大山:僕のお客さんは、店員さんの接客にトラウマを持っている人が多いんですよ(笑)。「これ、似合いますよ」って言葉に押されて、本当は欲しくなかった服を買っちゃったという人も多くて。でも「バシって断っていいんですよ」と伝えてあげると、ほっとされる方が多いですね。店員さん、いちいち気にしていませんからって。そのトラウマから開放されれば、もっと店員さんとコミュニケーションをとれていいのになあと。

山本:私のお客様にもそういう方が多いです。だからこそ、いい店員さんと出会ったら長くお付き合いできるといいですよね。自分が好きなファッションの店員さんはいいアドバイスをしてくれる可能性が高いので、試着したらどんどん感想を聞いたほうがいいですね。

大山:例えば、初めて白パンを履いたとしましょう。でも、見慣れてないからそれ単体だけ見るとあせっちゃうんですよね。「オレ、こんなの履いて大丈夫かな」と。なので「この白パンに合うトップスは何ですか?」と聞いて、店員さんに持ってきてもらうといいんです。そうすると「これとこれを合わせればいいのか」ということもわかるし、そのパンツも受け入れられるようになるので。

山本:私もそう思います。お客様とショッピングに行くときは、もともとその方が持っているワードローブをデータでもらっているので、そのお客様が持っている私物に似た服が店内にあればそれを着てもらってから、実際に買おうとしている服を試着してもらいます。

大山:なるほど。自分の家にありそうなものを実際に着て確かめてみるんですね。

山本:店員さんに「私、こういうニット持ってるんですけど、似たようなのありますか?」と聞いて持って来てもらって、上下のイメージがつく状態で試着するといい買い物ができます。

大山:店員さんを「売りつけてくる敵」だと思わず、「自分にアドバイスをくれる味方」だと思うのは大事ですね。