成功し続ける企業に共通する
「5つの条件」とは?
イノベーションが自然に起きる健全な状態は、会社のどこかもっと深いところから生み出される。その「どこか」が、私が「ソフトエッジ」(※編集部注:信頼、「知性」、チーム、テイスト、ストーリーの5つの要素からなる)と呼ぶところである。
信頼が土台になって、学習が生まれ、素晴らしいチームがつくられる。そして信頼と学習と優れたチーム、そのすべてによって、いっそう際立ったテイストが生み出される。また、テイストは、「知性」と合わさることで、さらに魅力的なストーリーを生み出し、そしてまたいっそう確かな信頼を築くことへつながっていく。
「ソフトなものは簡単だ」と言った人はこれまで誰もいない。
それどころか、トム・ピーターズとボブ・ウォーターマンは影響力ある著書『エクセレント・カンパニー』のなかで「ソフトなものは難しい」と書いている。
実のところ、信頼を築いたり学習を促進したりすることに比べれば、戦略を指示したり計算をしたりすることははるかにやさしい。持続的なイノベーションの文化を築くには気概と情熱が必要だ。また、今日の市場で目先の利益より長期的な視点に立つことを優先させるには、あふれるほどの勇気が必要不可欠である。
そのため、心しておこう。ソフトエッジで他に勝ることは簡単ではない。だから、本当に優れた会社にしか、それを実行することはできないのだ。
(次回に続く)
◆書籍のご案内◆
『グレートカンパニー
――優れた経営者が数字よりも大切にしている5つの条件』
クレイトン・クリステンセン(『イノベーションのジレンマ』著者)、
トム・ピーターズ(『エクセレント・カンパニー』著者)絶賛!
『フォーブス』誌発行人であり、連続起業家でもある著者が、
シリコンバレーからウォール街まで全米企業を徹底取材!
『グレートカンパニー――優れた経営者が数字よりも 大切にしている5つの条件』
定価:2,000円(税抜)
ダイヤモンド社(9月3日発売)
フェデックス、SAP、ネストラボ、スペシャライズド……
現代において生き残る「成功し続ける」企業の強さの秘密が明らかに!
デルはなぜ失敗したのか?
HPはなぜ道を誤ったのか?
コストやサプライチェーンといった「数字」で表すことのできる要素だけでは現代の企業経営を成功させることはいまや難しい。
現代において永続する企業の条件とは「信頼」「知性」「チーム」「テイスト」「ストーリー」にこそある。
技術革新のスピードが速まる中で、組織やブランド、ストーリーこそが真の競争優位につながることを本書は明らかにしていく。
◎雑談の多い職場は生産性が高い?
◎非合理なものにこそブランドの力は宿る?
◎社長は会社の中を歩き回った方がいい?
◎失敗だらけのチームほど早く成長する?
『ビジョナリー・カンパニー』に並ぶ永続企業の本質を解き明かす一冊
――利益や戦略よりも重要なものはなにか。
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<はじめに>
なぜヒューレット・パッカードには社長室がないのか
優れた経営者が財務諸表よりも大切にしていること
<第1章> 「グレートカンパニー」が持つ成功し続ける条件とは何か
戦略や技術だけでは優れた企業とは言えない
成功し続ける企業に共通する原則とは何か
<第2章> なぜ経営者は財務諸表だけ眺めていてはいけないのか
新たなテクノロジーもすぐ時代遅れになる
人類は三万年前から「データ」にとらわれてきた
<第3章> 永続企業の第一の条件:チーム全体の信頼を高める
雑談しにくい職場に創造性は生まれない
働きがいは豪華な食堂や福利厚生からは生まれない
<第4章> 永続企業の第二の条件:変化に対応し続ける「知性」を育てる
「知能」はビジネスに必要ない
効率と顧客満足の双方を引き上げる
<第5章> 永続企業の第三の条件:失敗を恐れないチームをつくる
職種や役職の壁を乗り越えて意見を集約する
<第6章> 永続企業の第四の条件:他社には真似できない「テイスト」を生み出す
デザインや機能だけでは持続的な優位性は築けない
「商品」ではなく「経験」を売る
<第7章> 永続企業の第五の条件:心に響くストーリーの語り手になる
データとストーリーは相互補完する
物語はあなたが何者で、何をすべきかを明らかにする
<結論> データと感性の融合が最強のチームをつくる
それは科学技術者とリベラルアーツ派の戦いなのか
ドライバーの感覚か、データ分析か



