資格ではない、企業が必要と思う
潜在能力・資質を問うているか

 では、どのような項目を学生に問うべきなのだろうか?これは一例だが、私が採用支援をさせていただいている企業では、学生に、無意味なシートを記入させることはせず、その代わり、以下の3点をエントリーシートに記入させている。

・学生時代に直面した問題をひとつ記入してください
・その問題解決のために、ご自分自身で、どのような解決行動をとりましたか
・その結果、問題はどのような状況になりましたか

 そして、面接に参加する候補者に対しては、以下の質問をする。

・エントリーシートに記入した問題解決のための行動について、うまくいったことは何ですか
・一方、うまくいかなかったことは何ですか
・さらにうまく解決したり、うまくいかなかったことを改善したりするために、今後、どのように行動したいですか

 研究職や技術職の採用にあたっては、履歴書に記載された取得資格を参考にするが、それよりも学部や大学院で研究してきた専門分野の成果を、より重視する。その他の職種については、取得資格を参考にすることはない。

 いずれの職種においても、上記のエントリーシートの記入内容や面接内容で、能動的に思考できるか、問題に直面した際の行動力があるか、さらなる向上のための自己成長エンジンを備えているかを見極める。

 企業の発展のためには、入社時に有している資格はさほど役立たない。むしろ、能動的思考、問題解決行動力、自己成長エンジンこそが不可欠だと、企業も、採用支援をしている私も確信しているからだ。

※社名や個人名は全て仮名です。本稿は、個人の見解であり、特定の企業や団体、政党の見解ではありません。