もう何年も前の話ですが、ある20代の若手社員の辞め方が社内で問題になったことがありました。

 お昼休みまでは確かに机にいたはずなのですが、お昼休みが終わっても席に帰ってきません。気になった先輩社員が机を見てみると、そこには「辞めさせて下さい」とだけ書かれた黄色い“付箋”が机に貼られていました。まるで「チンして食べてね」と同じくらい手軽な“退職届”に、職場には衝撃が走りました。

 以前、アルバイトのチラシ配りをしている際に同じようにお昼休みに帰ってこなかったという方がいましたが、社員でも同じような辞め方をされると、周囲にはトンデモない衝撃を与えます。

 その後、彼と連絡が取れ、辞めたいと伝えることが悪いと感じ、どうしたらいか分からなくなり、付箋に書き置きをしたと分かったのですが、周囲はそんな書き置きだけされたら、何か大事が起きたのではないかと心配もします。

 他にも、無断欠勤が続いた中で最終的にメールで退職する意思を伝えたケースや、SNS上で辞めることを投稿していたケースなど、様々な驚くべき辞め方をした若手社員がいたようです。どのケースでも共通しているのは、「言いにくいことを言う」のを避けた行動の結果だということではないでしょうか。

言いにくいことを言えるか否かが
あなたの信頼や評価を左右する!

 私自身のことを振り返ってみると、新入社員の時などは良い報告は得意な半面、悪い報告をするのは苦手でした。悪い報告をすることで自分自身の評価が下がってしまうのではないかと恐れたり、単純に怒られることが嫌だという気持ちがあったからです。進捗のない案件の報告やクレームの報告などがその例です。

 一方で、言うべきことを伝えないことで問題が大きくなっていくのを目の当たりにして、伝えることの大切さを学んだ体験もありました。やはり会社に入りたての頃や若い頃は、失敗を怖がる面も当然あってしかるべきだと思います。