人材育成の観点から言えば、最初は定期的に報告の練習の予定を組むなど、普段から報告の重要性を認識してもらい、上司と関わることも、若手社員に長期的に活躍してもらうために重要だと感じています。その報告の仕方が失敗だとしても、継続的に若手社員に関わり続けることが大切ではないでしょうか。

 甘やかし過ぎではないかという意見もあるかもしれませんが、これからは人材自体も減っていく時代になります。どういう風に良い人材を取るかという考え方も重要ですが、どう育成して活躍してもらうかという点も重要になってきます。私たちは社会人歴を重ねるうちに、かつては自分自身から発せられる「サボタージュ」に敏感になっていた時期があったことを忘れている可能性がありますが、それを思い出して彼らの不安に寄り添っていきましょう。

 新卒市場ではまもなく内定式が行われます。おめでたいことですが、本当に内定式当日、全員が参加してくれるのか不安になっている採用担当者も多いと思います。学生にとっては辞退の連絡を早めにする行動自体が、今後の社会で成長の糧になる大切な経験になります。

 そして現在も、職場で何か言うべきことを言えずに抱えている方は、一度口に出してみることにトライしていただきたいと思います。それは自身の内側の恐れであり、これを超えた先には新しい自分の可能性を感じることができると信じています。そして、自分自身に耳を澄ませてみると、きっと前向きに考えられる自分の声を見つける事もできるのではないでしょうか。そうして怖がりながらも進み続けることが、自分の可能性を大きくする方法の一つではないでしょうか。

(キャリアプロデューサー 櫻井樹吏)