「東大でスポーツをしていても、
成績優秀で卒業できる」知力と体力

 これだけ自然災害が増えてくる世の中になってくると、東大やいい大学に入れればいいや、という短絡的な学歴偏重教育では到底世界を股にかけた仕事はできません。

 世界中の子どもたちと伍していける、タフでたくましい「生き抜く子」を育てないといけないのです。

 つまり、『赤ちゃん教育』も、東大生を育てるのが、目標ではありません。
 そのつもりになって少し努力をすれば、東大にも入れる頭脳をもった子どもに育てられるということです。

 私たちの次男は、本人の希望で東大に入りましたが、長男は高校を卒業して一級建築士になりました。しかし、私たちから見れば、さきに社会人になった長男のほうがはるかに優秀でしたが、本人が大学へ行かないと決めた以上、それはそれでいいと思っています。

 また、私たちの2人の息子が、知力と体力に恵まれたのは、親が学者であったり、健康であったという血統的な遺伝的な要素はごくわずかで、その99%は教育の成果だと私たちは確信しています。

 それはともかく、この『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』では、自分の年齢に応じて、自分の個性をはっきりもち、自分の責任で行動でき、学業の成績は適当によく、体育の成績もよく、遊びでも友だちをリードできる健康な子どもを育てることが目標です。