「よい質問」をする必要はない
自分の聞きたいことを聞け!

 面接官の返答を聞き流してしまう話に戻すと、問題の根本は「候補者が本当に知りたいことを質問していない」という点に尽きます。本当に知りたいことであれば追加の質問や感想、意見がないまま終わったりはしません。面接官への質問は本当に聞きたいことだけを聞くべきで、別に知りたくはないことを無理に聞かない方がよいです。

 相手をうならせるような「よい質問」をしようとする人を見かけますが、よい質問など考える必要はありません。質問すべきは自分が知りたいことであり、もし知りたいことが浮かばないならその会社は応募する必要がない、ということです。

 最悪なのは面接官から「何か質問は」と問われて「特にありません」と返答することです。お見合いの場で「私に何か聞きたいことはありませんか?」と投げかけて、相手から「特にありません」と言われたら「この人は私に興味がないのだな」と思うでしょう。それと同じです。

 企業ウェブサイトの採用ページには多くの情報が掲載されています。しかしそれで充分ということはまったくなく、自分がその会社で働くことを具体的にイメージすれば、不安なことや聞きたいことは山ほど出てくるはずです。

「年収1000万円以上」と書いてあったら、どんな人がどれだけの成果を出すと年収1000万円になるのか気になるでしょう。では、実際の職場ではどんなKPIを用いて評価が行われ、目標をクリアするために日々、社員はどのような動き方をしているのか――。そうやって自分の興味に沿って掘り下げられた質問が出てくると、「この人は本物だな」と感じさせられます。