仕事への理解の深さが
志望動機に反映される

あなたは志望動機として、「人の役に立つ仕事をしたい」と言っていませんか?

「人の役に立つ仕事をしたい」

 転職の志望動機としてこのような理由をあげる人がよくいます。本人は真面目にそう考えているのかもしれませんが、話を聞いた人事担当者や人材紹介会社のコンサルタントはこう感じているはずです。

「人の役に立っていない仕事などない!」

 誰かの役に立っていなければ、その仕事は仕事として存在し得ないからです。この観点からすれば「人の役に立つ仕事」はすべての仕事を含んでしまい、志望動機としては非常にナンセンスです。

「人の役に立つ仕事をしたい」を志望動機にあげる人の多くは、正確には「人の役に立っているという実感を得やすい仕事をしたい」と言いたいのだと思います。たとえば、いま原材料メーカーで働いている転職希望者がいたとします。

「この原材料が世の中でどのように役立っているかは理解しています。しかし最終ユーザーからは遠いところに位置しているので、『ありがとう』というユーザーの声をダイレクトに聞くことはできません。そこでもっとユーザーの近くで仕事がしたいと考え、転職活動を始めました」

 このように「人の役に立っていることを実感したい」という志望動機を明確に説明できれば、人事担当者も納得するでしょう。しかし単に「人の役に立つ仕事をしたい」というだけの人は、仕事に対する理解が浅い、あるいは幼稚というマイナスの印象を与えます。