任天堂はランク外に転落
苦戦するソニー

 トップ100のランク外に転落してしまったのは、任天堂だ。ほかにも、ピザハットやノキア、GAPなどのグローバル企業がランキングから姿を消した。任天堂凋落の主因は、スマホゲームなどへの対応が遅れたからだろう。「ブランド向上のためには、人々の生活に適合するスピードが早いことが重要です。任天堂はここが弱かったため、消費者の生活の中で、任天堂ブランドに接触する機会が大きく減ってしまったと分析しています」(和田CEO)。

出典:「Best Global Btrands 2015」(インターブランド調べ) 拡大画像表示
出典:「Best Global Btrands 2015」(インターブランド調べ) 拡大画像表示

 ソニーの場合、前年比でブランド価値金額は5%減少した。ここ数年、減少傾向が続いており、「下げ幅は縮小してきましたが、まだ下げ止まっていない」(和田CEO)。

 事業領域を再編成するなかで、どんなイメージをつくりたいのか、基軸が定まっていないように見えるのが、ソニーの弱点だ。同じく、カメラからBtoBビジネスに大きく舵を切りつつあるキヤノンも、前年比でブランド価値金額は4%減。ただでさえ、事業領域を変革する時期には、ブランドイメージが揺れるものなのだ。

 ところが、ソニーのライバルであるパナソニックも、同じく事業領域を再編成してきたが、こちらは前年比でブランド価値金額は2%増。そんな難しい時期にも、微増とは言え、ブランド価値を高めたパナソニックの“勝因”は、いったいどこにあるのだろうか。

 パナソニックに特徴的なのは、革新的イメージが根付いてきたことだ。たとえば三角形のロボット掃除機を出すなど、「新しいことをやる会社」と見られるようになってきた。

 革新的イメージは、消費者にとどまらない。カーナビなど車載製品も同社の強みだが、こちらではメインの“お客”は自動車メーカー各社。こうした法人顧客からも、新しいパナソニックを評価する機運が出てきているという。また、ブランド戦略専門の部署もつくり、ブランドを主軸に据えた意思決定をする体制を整えた。