「当時は家事や育児を手伝うため、早く帰らなければならず、同僚たちに自分の分の仕事を頼まざるを得ませんでした。特に同年代で独身の同僚には負担を強いており、迷惑をかけていたと思います。そんな感じで次第に人間関係が上手くいかなくなり、最終的には子会社への出向を命じられました」

 雅彦さんいわく、子会社への出向で仕事の量がだいぶ減ったことで以前より楽になったようですが、当然のことながら、給料もだいぶ減ってしまったとのこと。しかも、先ほど挙げた「同年代で独身の同僚」は出世しているのに、雅彦さんは未だに出向先から抜け出せず……もはや追いつけないようなポジションを任されていることを、当時は苦々しく思っていたようです。雅彦さんは家事や育児に熱心な「イクメン」だったにもかかわらず、ワークライフ「アン」バランスだったせいで、せっかく今まで積み上げたキャリアや地位、信用を失ってしまったのです。

 そして雅彦さんは8年間の結婚生活に終止符を打ったのですが、当時を振り返ってこんなふうに反省の弁を述べてくれました。

「育児、家事、仕事で毎日、時間に追われていましたが、自分のことだけを考えるだけで生活が楽になりました。今思えば、完璧にやろうとしすぎたのだと感じます。妻とはお互いにいろいろな話をしていたら、こんなふうにならなかったかもしれません。とにかく時間に追われ過ぎていました。もう少し肩の力を抜いて『ほのぼの家族』を目指すべきでした。とにかく心の余裕が必要だと思いました」

 ここまで「妻子の存在が理由で仕事のパフォーマンスが落ちた」というケースばかりをあえて紹介してきましたが、いずれも暗い話で少々うんざりしたかもしれませんね。しかし、このような失敗例を反面教師にして、二の舞を避けることも大事です。さて、ここからは結婚や離婚をどのように仕事に生かしていくのか、もう少し明るい話に切り替えていきましょう。

2度目の結婚で幸せに
離婚も「今となっては役立っている」

 4つ目は再婚(回答者13人)ですが、2度目以降の結婚は仕事にどのような影響を与えるのでしょうか?8人(61%)は良い影響、5人(39%)は悪い影響があったと回答しています。

 今となっては結婚も離婚も、そして再婚も「仕事に役立っている」と話すのは立花孝義さん(44歳、再婚し8年目、栃木市)。孝義さんは残念ながら1回目の結婚は7年間しかもたず、離婚という結果に終わったのですが、現在は2回目の結婚をしており、今に至っています。

「今はとても幸せです。離婚したら人生終わりだと思っていましたが、そんなことはなかったですね。過去の経験があるので、純粋な愛を感じています」。孝義さんは再婚の生活について語ってくれました。