ノンキャリアで入社したら、オペレーション業務に従事し、5時に帰社して、有給休暇もきちんととる。給与や待遇でキャリアと差が出るが諦めてもらうしかない。仕事としてやりがいを感じられるのはキャリアだろうが、「死ぬ気で頑張る」わけだから、とくに若い間は、趣味や家庭生活も充実させることはかなり難しいだろう。

 考え方次第で、どちらの道を選んでもいいのだ。このような運用なら、失われつつある日本企業の国際競争力を少しは復活させることができるかもしれない。

 私とて、このような強引なやり方が良いと思っているわけではない。しかし、このままでは “日本まるごと” 働かない国になってしまう。いまだに、日本人は働きすぎだということになっているが、大企業は年間休日が120日を超えている。さらに有給休暇を8割も取得するようになれば、135日~140日程度も休む。そして毎日定時に帰って、国際競争力のある仕事などできるわけがない。

 勝つチーム、一流の選手たちは、みんな当たり前のように物凄い努力をしているのだ。努力をしない、サボることを、巧みに正当化する言説に惑わされることは、もうそろそろ終わりにしたい。

 なお、本稿はいわゆる大企業のホワイトカラーについて述べている。筆者は現業(とくにサービス業)部門の過酷な労働状況については、大幅な改善を図らなければならないと強く認識している。

(構成/大高志帆)

※なお、本記事は守秘義務の観点から事案の内容や設定の一部を改変させていただいているところがあります。