>>(上)より続く
ドローンは、元々、アメリカンフットボールがビデオ撮影の時に櫓を立てているという話から、「何でラグビーは立てないのだ」という話に発展し、ドローンがあるじゃないか、という結論になりました。そういう話がヒントになり、2人でいろいろ話しながら新しいものを求めました。
──逆に、エディー氏からの要望も多かったのではないですか。
要望はめちゃくちゃ多いです(笑)。こういう人が欲しいとか、スタッフに関するリクエストは本当に頻繁でした。お金の限りもありますし、全部が全部できるわけではないですが。彼は、一流のプロ指導者ですし、しかも、ある意味極端な人間なので、「これができなかったら勝てない。だから日本のラグビーは勝てない」と言われてしまうのです(笑)。それと現実をどう調整するかが、私の任務でした。
──相当、お金もかかったわけですね(笑)。
この4年間分を、半年ぐらいで何とか取り戻さないと……(笑)。
──代表チームを強くするには、国内チームの底上げも必要ですね。
それが、一番が難しいところで、国内チームには協力してもらいました。この4年は、代表チームを一つのクラブチームにようにして鍛えるスタイルでした。つまり、たくさん合宿を重ねて強化するため、所属チームにいる時間は必然的に少なくなるわけです。そこについての理解と協力はすごくしていただきました。一方で、南アやスコットランドに勝つためにやっている代表の活動を、国内でやっている練習に生かしていくのは難しい作業でした。
──同時に、国内チームからの不満もあったわけですよね。