今見える未来。女性高齢者ドライバーが激増する!

第44講「身の回り」データからの発想(1)~コホート分析で読めない未来を読め(2012.10.02)、では2004年と2009年のデータを元に、女性の免許保有率の将来予測に挑みました。2019年はこうなるだろう、と。

 コホート(*2)分析による将来予測の一例として、紹介したものです。そこからでも、女性高齢者ドライバーが増えていく様子がうかがえましたが、警視庁による元データが高齢者を「75歳以上」とまとめていたために、肝心の部分が曖昧でした。

 今回は、高齢者での年齢区分を「75~79歳」「80~84歳」「85歳以上」と緻密にした上で、2014年のデータも加えて、2024年に向けたこれから10年間の未来予測を試みます。

年齢別免許保有者数の推定メカニズム

 このパートは興味ある方だけ。いわゆる推定ロジックの説明ですので飛ばしても構いません。

・各年齢層の運転免許保有者数=年齢層の人口(1)×免許保有率(2)

 (2)は、2004年、09年、14年のデータから、各コホートでの傾向線を出し、それを10年分延伸(外挿)して求めます。

 そうすると、現状(2014年)からみて2024年の免許保有率は、

・75~79歳:21%→60%前後の約3倍に
・80~84歳:9%→30%前後の約3倍に
・85歳以上:1.5%→7%の5倍弱に

 となります。今後の免許返納率次第とはいえ、2004年の75~79歳女性の免許保有率が7%であったのが、2024年には60%前後に跳ね上がるというのです。

*2 cohort。もともとはローマ軍の歩兵大隊1編成のこと。定員約600名。出生年だけでなく、同じ特性を持つ塊を指すこともある。