Photo by Toshiaki Usami

──2010年3月期の決算は、期初の業績予想では16%の経常減益を見込んでいたが、結果は5%の増益で最高益だった。サプライズ決算の要因は何か。

 その前の年が東京ディズニーリゾート(TDR)開業25周年だったので、入園者数の減少を見込んでいた。しかし、モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!”、タートル・トークの2つの新アトラクションの投入等により、過去2番目の2582万人の入園者数となったことや、コスト低減によって、407億円の経常利益を上げることができた。

──昨年の4月、51歳で社長に就任されたが、加賀見俊夫会長から「10年先、20年先のオリエンタルランド、東京ディズニーリゾートについて考えるように」と言われたそうだが……。

 私はトップダウン・スタイルではなく、意見をしっかり聞き、衆知を集めるタイプだと考えている。1年をかけて検討し、5月6日、決算発表と同時に、来年4月からスタートする3ヵ年の“2013中期経営計画”を発表した。