何が徹夜で映画作りだ、酒を飲んでいただけだ、ほんとに恥ずかしかった。
子どもたちは勢いよく拍手している。スタッフはまた、
「“大哥”がプレゼントも買ってきてくれたんだよ」
と言う。子どもたちは嬉しそうに、
「何を買ってきてくれたんですか?」
と聞いてきたが、何も答えられなかった。一つも自分で買った物がなく、すべて用意された物だった。後ろめたい気持ちで一杯だった。子どもたちはまた、
「今度はいつ来てくれるの?」
と聞いた。
「クリスマスかな」
と言った。帰ったあとは、1週間くらい、ずっと落ち込んでいた。自分はなんて嫌なやつなんだ、と。
その年のクリスマスに、たくさんのプレゼントを買って、またその児童医院に行った。子どもたちは喜んでくれた。今度は、どのプレゼントが何なのか、ぜんぶ分かっていたから、配っていて、自分も嬉しくなった。このときになって、やっとやましさから解放された気がした。慈善活動をやるようになったのは、そのときからだ。