「こっちに引っ越したせいで妻に余計な負担をかけてしまったのでしょうか?妻は手足に蕁麻疹を発症してしまい、ますます精神状態が悪くなり、行動パターンが不安定になり、今まで以上に僕にキツい言葉を浴びせ……何がなんだか分かりませんでした」

 妻のツワリは酷く、1人で家に置いておくのも不安だったので、まだ妊娠7ヵ月ですが、優さんは妻を実家の青森に帰したそうです。

 1人残された新築マンションの一室。優さんは一歩間違えれば、気が狂いそうなほど追い詰められていました。「妻がおかしくなった原因が何なのか」。優さんは頭のなかで同じ質問ばかりがグルグル回っていたのですが、いつまでたっても答えを見つけることができず、イライラばかりが募る日々……。

 そんなある日、優さんはネット上で「ある書き込み」を見つけました。それは『妊娠中は気持ちが不安定になり、ヒステリックになる傾向がある』という内容。優さんはなんだか救われたような気がして急に気持ちが楽になったそうです。なぜなら、一連のトラブルの原因は「妊娠しているから」だと結論付けることができたのだから。今の妻は「たまたま」おかしかっただけ。無事、出産が終われば、きっと元の妻に戻ってくれるだろう。いや、戻ってきてくれないと困る!これから一生、妻に束縛され続けるなんて耐えられない……。

 優さんが妻を実家に帰したのは妻のためを思ってのことです。なぜなら、慣れ親しんだ実家で生みの親と一緒に過ごせば、きっとストレスから解消され、心は落ち着き、平静を取り戻すことができるだろうと考えたからです。しかし、優さんが「良かれ」と思って講じた配慮はあろうことか、ことごとく裏目に出たのです。これはどういうことでしょうか?

「いっこうに妻の方から連絡がなかったので、『どうしたんだろう』と心配になり、私の方から何度か電話かけました。妻の携帯はもちろん、実家の番号にも、です。しかし、電話に出るのは妻の母親ばかりで、いっこうに妻につないでもらえませんでした」

出産を楽しみにしてた男性に届いたメール
「別れて、分娩費用と生活費払って」

 優さんは里帰り中のやり取りについて、このように語ってくれましたが、残念ながら、音信不通というのはまだ序の口だったようです。

「これ以上、付きまとうなら警察呼ぶぞ!」