デキる上司のズルい一言写真はイメージです Photo:PIXTA

年末が近づいてきた。今年1年、忙しく働いてきたマネジャーの皆さんも、ようやく一息つけるタイミングかもしれない。そんな年末年始休暇にこそ、年明けの自分とチームのために、ぜひ考えておきたいことがある。(ギックス共同創業者 田中耕比古)

年末年始は「仕事の借金」を
一気に返済する大チャンス!

 年の瀬が近づくにつれて世間はどんどん浮足立ってきますが、マネジャーの皆さんは、「やっと今年も終わる」という安堵の気持ちと同時に、こんな「モヤモヤ」を抱えてしまうのではないでしょうか。

「あの案件、今年中に決着をつけたかったなぁ……」

「○○君とは、そろそろ腰を据えて話した方がいいと思っていたんだけどなぁ……」

「変えたい変えたいと思っていたあの運用ルール、結局、来期まで持ち越してしまいそうだなぁ……」

 日々の業務に追われていると、どうしても「今日やらないと困ること」から手をつけざるを得ません。

 その結果、「じっくり考えるべきテーマ」「腰を据えて話すべきテーマ」は、後ろに追いやられてしまいます。

 私はこうした状態を、「仕事の借金を抱えている」と表現しています。

 年末年始の長期休暇は、この「仕事の借金」を一度棚卸しし、新しい一年を“先手”を取った状態でスタートするための準備期間として活用することが可能です。

 今回は、本連載でも以前取り上げた「人が休んでいるときに少しだけ頑張る」という話とは少し視点を変えて、

• 仕事の借金をどう捉えるか
• 休暇中に何をしておくと先手が取れるか

 という観点で考えていきたいと思います。