「1日に1冊」読み切ると、
はるかに深く理解できる
できれば、本は「1日で1冊読み切る」のが理想的です。
毎日違う本が自分の中を通り抜けていく状態をつくるのが、フロー・リーディングの基本的なかたち。
僕自身、ブックレビューを書くための本は、必ず1日で読み切るようにしており、絶対に次の日に「持ち越さない」ように心がけています。
ですから、最初に時間を区切ってしまって、その時間内に味わえる価値だけに集中するほうがいいかもしれません。
「熟読の呪縛」に縛られている人はぜひ、「10日間のダラダラ読みより、60分間のパラパラ読み」を意識してみてください。読書体験のクオリティが一気に高まるはずです
フロー・リーディングは「知識の習得」を本来の目的としているわけではありませんが、学習的な観点からしても、何日もかけてダラダラと本を読むのは効率がよくありません。
年間700冊以上も本を読むようになって気づいたことですが、意外なことに、1時間ですばやく読んだほうが、本のポイントがしっかりと記憶に残っていることが多いのです。