カウンセラー1人ひとりにそれぞれの言い分があり、本当に相手の為を思っての発言であることから、本気度も伝わり応募者も頑張って書きなおすことが少なくありません。しかし、今度はカウンセラーCさんから新しい別の指摘を受けて……。

 こうした事態に陥るのは、一見様々なカウンセラーによる弊害とも取れますが、それだけではありません。実は就活生自身の内的な要因によるストレスが大きな影響を及ぼしています。

 その一つが、エントリーシートなどの応募書類に対する終わりのないこだわりの感情です。応募が初めてだからと様々なカウンセラーに話を聞くことによって、結局、軸がその都度ずれてしまいます。本人としてはストレスの大きな原因になっている“不安のある応募書類”にお墨付きが欲しいはずが、結局は添削するカウンセラーによって切り口の違う表現で延々と書き直されることになるのです。

 他にも弊害はあります。いつまでも人に頼ることによって自分の文章力も磨けず、添削者寄りの文章の思考や構成方法で、本人の意向とは異なるものが出来上がってしまい、永遠に納得する応募書類などできない事態に陥ります。

 だからこそ、冒頭にお伝えしたように、自分ゴールを設定しておくことが必要です。誰に添削を受けても、最終的には自分が提出する応募書類です。「添削人がイマイチだった」などとどこの企業でも通らない言い訳をしないためにも、注意をしましょう。

 今年から3月の就活解禁、面接解禁は6月へと前倒しされます。それによって、昨年以上にスピード感溢れる選考が待ち構えています。気負いせず、また自信を持って進めるように今から応募書類づくりの準備をしておきましょう。

参考文献:『ストレスの科学と健康』二木鋭雄編著(共立出版)

(キャリアプロデューサー 櫻井樹吏)