誤字脱字があれば面接に進めない!?
エントリーシートの噂に翻弄される学生
いよいよ4月1日から倫理憲章を遵守している大手企業の面接が開始します。それを控えて、いま、エントリーシート(ES)提出のピークを迎えています。
エントリーシートは学生にとっては大変悩ましいものです。その理由の最も大きいものは、合否のポイントが分からないということ。そのため、エントリーシートに関わるさまざまな噂が学生の間で飛び交っています。ではその噂とはどんなものがあるか。慶応大学4年生のある学生に聞いてみました。
・某通信会社では、「周囲の人を巻き込んで何かを成し遂げたエピソード」を書かないと絶対にESで落とされるらしい。明言はされていないが、同社の「求める人物像」を読むと、確かにそういう人材を求めているようだ。事実、周囲の友人を見ても、WEBテストができていたにもかかわらず、周囲を巻き込むのではなく、自分ひとりで成し遂げたエピソードを書いている人は通過していない。
・某損害保険会社では、ES提出日の深夜から採用グループが泊まり込みでESの誤字脱字をチェックして、誤字脱字があったESのみを落として面接に呼ばない、と裏選考である面接対策セミナーの場で人事課長代理が明言したという噂があった。そのため学生はこの企業にエントリーシートを提出する前には、特に念入りに、「てにをは」や、漢字の間違いをチェックしている。
・某メーカーは手書き自由記述のESだが、とにかく自分が楽しそうにしている写真を添付しないと通過しないらしい。多くの就活生がfacebookの写真をあれこれ探して、自分の一番楽しんでいる写真を付け、思い出とともにアピールしている。
・某不動産会社では、ESの内容の良し悪しに関係なく、体育会等のコネがない場合は学歴で完全にボーダーラインが引かれている。説明会の参加資格も「ESの内容を審査の上、抽選」となっていますが、完全に学歴フィルターがあるため説明会会場に行くと6人1組のグループで、東大1名、慶應経済2名、慶應法2名、早稲田政経1名という状況に。同じ慶應でも文学部は、まず通らない仕組みらしい。
以上はあくまでも学生間の噂ですが、その噂に学生が左右され右往左往していることも事実です。