現在、ダイヤモンド社では書籍のPR・プロモーション担当として活躍してくださる人材を募集中です(詳しくはダイヤモンド社採用情報のサイトをご覧ください)。出版社のPRとはどのような仕事なのか、どんな人が向いているのか、さらには今後、一緒にどのようなことをやっていくのかを、宣伝プロモーション部部長 松井未來にインタビュー。

求めているのは、
アイディア力と突破力のある人

―― 現在、ダイヤモンド社の宣伝プロモーション部では人材を募集していますが、まずどんな人を求めているかを聞かせてください。

松井未來(まつい・みき)
ダイヤモンド社営業局宣伝プロモーション部部長。全日本空輸、朝日監査法人・アンダーセン、ランダムハウス講談社等を経て、2010年からダイヤモンド社で現職。

松井 実はダイヤモンド社のプロモーション機能はまだ歴史が浅いんです。私自身もダイヤモンド社に転職してきたのは5年前です。でもその5年間の中で「100万部突破」のリリースを3本(『マネジメント エッセンシャル版』『ロスジェネの逆襲』『嫌われる勇気』)、「ダブルミリオン(200万部)突破」のリリースを1本(『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』)も書いているんです。こんな短い期間にこのようなリリースを4本も書くのは、すごく珍しいと思います。それはつまり、今のダイヤモンド社のコンテンツにはそれだけの可能性がある、素晴らしいコンテンツを作る編集者がそろっているということなんです。そんな強力なコンテンツがある中で、宣伝プロモーション部としてはまだまだやりたいこと、やれていないことがたくさんあると思っています。出版社って、実は長らくマーケティング機能をおざなりにしてきたので、今そこに注力できれば、必ず成果は出る。こんなことをやってみよう、こんなことをやったらいいんじゃないか、こんなことをやってみたいというアイディア力と、それをやり抜く力があれば、とてもやりがいのある仕事だと思っています。また自分の仕掛けがどのような成果をあげたか、またその成果から見えてくる課題をつぎの目標設定につなげるという、プラニングから効果検証までをしっかりと行える管理能力も必要です。ひと言でいうと「PDCAを回せる人」を求めています。

―― 具体的にはどのようなキャリアの方を探していますか?

松井 やはり一番魅力的なのは即戦力になってくださる人ですね。PR業界でキャリアを積まれている方は大歓迎です。ただその一方で、コンテンツに対する理解力も必要です。本を読んだときに、この本の何がウリなのか、それを理解したうえで、伝えるべき人たち、ときにそれはメディアの方々だったり読者だったりしますが、その人たちにわかる言葉に言語化する能力が必要になります。実はその能力って、編集者に近い能力なんですよね。そういう意味では、プロモーションやPR業務が未経験でも、編集経験がある人というのも即戦力かもしれませんね。

―― 先ほど、出版業界のPR・マーケティングにはまだまだ可能性があるというお話しでしたが、実際に今ダイヤモンド社が取り組んでいることを教えてください。

松井 最初に「100万部突破」のリリースを3本書いたとお話ししましたが、中でも一番新しいのが、『嫌われる勇気』です。実はこの本は、100万部を突破するまでに2年1カ月かかっています。例えば、皆さんが知っているベストセラーの多くは、発売から3~6カ月ほどで売り上げのピークを迎えています。一般的に、これまでのPR・プロモーションとして理想的な形というのは、テレビなどの大きなパブリシティが入って、売上がバーンと跳ねあがる、というものでした。それがだいたい発売から3~6カ月目だとするなら、そこからはゆるやかに売上が下がっていく。そして商品寿命が終わってしまうんです。そうなると続々と出てくる新刊に売り場を明け渡すことになります。
新刊はとりあえず書店さんに置いてはいただけるのですが、売上が上がらないと本はどんどん売り場の一等地から外されていきます。実は今、書店さんの数はどんどん減っていくのに、刊行点数は年々増えているという、とてもアンバランスな状態が続いています。どんどん新刊が出てくるのですから、最初に売り場の一等地にあった本でも、数字が出なければ当然下げられてしまいます。ということは、いかに書店の店頭、それも一等地に長く置いてもらえるようにするか、そのためには何をしたらいいのかを考えることも大切です。

そこでダイヤモンド社のプロモーションは宣伝、PR、書店店頭の3つの軸を組み合わせたプランニングを行っています。宣伝とPRは第一義的には読者のみなさまへのメッセージですが、加えて書籍プロモーションに必要なのは、同時に「本との出会いの場」である書店さんへ足を運んでいただくための努力と、書店さんで一等地に並べてもらうための努力の両方をやっていくことです。『嫌われる勇気』がこれだけ長い時間をかけて100万部を達成できたのは、たくさんの読者のみなさまのおかげであり、コンテンツそのものが持つ力であることは大前提ですが、その優れたコンテンツを1人でも多くの読者に知ってもらうための宣伝、PRと、書店さんに置き続けていただくための努力の両方がうまくいったからだと思います。

今回、具体的に私たちが行ってきたのが、売上ピークを何度も作り出す「3カ月に一度のプロモーション施策」でした。 宣伝やパブリシティなどのプロモーションを行うと、その成果として数字は跳ねます。そしてその施策時期をピークとして売上曲線は大きな山を迎えるのですが、でもそのままだと必ず数字は下降していきます。そこで終わってしまわないように、下降していく売上曲線がまたピークまで回復できるタイミングで次の施策を行う、そしてその施策結果を分析して、さらにその先の施策を準備する……というのを3カ月サイクルでずっと繰り返してきました。その積み重ねが2年1カ月かけての100万部達成で、これこそが今、ダイヤモンド社が「長く本を売り続けることができる」強みの一つになっています。売れ続けるためにどうすればいいかを宣伝、PR、店頭の3つの軸から考え、プロモーションプランを実行していく。この強みを新しい人材、とくにPRの分野で活躍してくださる方を迎えることで、もっともっと強力にしていきたいと思っています。今、世間では出版不況だと言われていますが、実は私自身、こうやって売るためのたゆまない努力をしていれば、伸びない本はないと思っているんです。

―― では、最後にダイヤモンド社の職場の雰囲気について教えてください。

松井 私も社歴は浅く、今のポジションになってまだ2年ですが、やりたいと思ったことはすべてやれていると思っています。なぜそれが出来ているかというと、それを面白がってくれる土壌と、一緒にその目標に向かって走ってくれる仲間がいるから。何かやりたいことがあったとき、それを応援してくれる人はいても足をひっぱる人はいません。だからこそ、アイディアがたくさんある人であればあるほど、楽しめる職場だと思います。

★採用へのご応募はダイヤモンド社の採用情報ページからお願いします★