ウソをついてまで円満退職しなければならないのはなぜなのだろうか?

 退職を考える人が最も頭を悩ます「退職理由」。エン・ジャパン株式会社の調査によると、退職理由を正直に会社に伝えた人は53%と約半数で、残り47%もの人がウソの退職理由を伝えていることがわかった。

 会社に伝えたウソの退職理由として最も多かったのは「結婚、家庭の事情」で23%。一方、本当の退職理由で最も多かったのは「人間関係」で25%だった。

会社に伝えた退職理由と本当の退職理由(エン・ジャパン株式会社)
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 なぜウソの退職理由を会社に伝えたのか、その理由を聞いたところ「円満退職したかったから」が34%で最も多かったが、2位以下の「話をしても理解してもらえないと思ったから」(21%)、「会社批判になってしまうから」(11%)、「建設的な話し合いにならないから」(10%)、「退職慰留や引き留めにあうから」(10%)も結局は同じことで、退職時の面倒ごとを避けたい心境が垣間見えた。

 ウソをついてまで円満退職しなければならないのはなぜなのだろうか?

「立つ鳥跡を濁さず」というが、確かにどうせ辞めるなら気持ちよく辞めたいというのは誰もが思うことだろう。実際に退職を決意して上司に伝えてから、2~3カ月は職場にいることになる。残りの時間を気持ちよく過ごせるためにも、周囲が納得でき、笑顔で送り出せそうな理由を考えだす必要はありそうだ。