2016年3月30日、スターバックスコーヒー丸の内新東京ビル店(東京都千代田区)でアルコール販売が始まった。これは2010年にアメリカで始まり、昨年イギリスでも開始されたスターバックスの新しいスタイル「STARBUCKS EVENINGS(スターバックス イブニングス)」の日本導入第一号店ということだ。
会社帰りにおひとりさまでワインを軽くといった顧客層をイメージしたものか。赤、白、スパークリングのワインが6種類、グラス1杯で800~900円ぐらいの価格帯で。さらにフラペチーノのワインバージョンというべき。「ワイン フラッジーノ」という、ちょっとおいしそうな飲み物が900円で提供される。
同時にオトナ女子の利用をイメージしてか、カマンベール&ベリーズやクリームチーズ&オレンジといった5種類のタルトレット(380円)が「ワインに合う甘すぎないスイーツ」として用意されている。
ワイングラスを使わずにタンブラータイプのうすはりグラスを用いるなど、スタバらしい独特なスタイルを導入することで、通常のワインバーなどとは少し違う雰囲気を作り出すことに成功している様子だ。このようにスタバが独特なスタイルでのアルコール導入を試みるのは、ある意味でいいアルコールへの足の踏み入れ方だと個人的には思う。
アルコール提供をめぐる賛否
カギは「居心地が良くなるか、悪くなるか」
さて、そもそもスターバックスがアルコールを提供するという話を聞いて、その是非を含めてさまざまな反応があると思う。「スタバでアルコールがほしかった」という意見から、「スタバにはアルコールは来てほしくなかった」まで、両極端の意見が周囲からは聞こえてくる。
ここがスタバの立ち位置の面白いところである。