全体最適の問題解決アプローチ
「みんな一生懸命がんばっているのに、思ったような成果が出ない」
このような経験があるようでしたら、がんばってやっていることと、それによって引き起こしたい望ましい現象がうまくつながっていないのかもしれません。
それなのに、「結果が出ないのは、自分のがんばりが足りないからだ」と思い込んで、さらにもっとがんばる……。それで、よりよい結果が得られるようになるでしょうか?
逆に、思ったような成果が出ない毎日にストレスを感じてしまうことも少なくないようです。
『ザ・ゴール2』で、主人公を次々と襲う難問の数々は、決してつくりごとではなく、ゴールドラット博士が実際に取り組んだ事例をベースに描かれたものです。
ビジネスにおいても、日常のあらゆる問題にも「思考プロセス」が活用できることが示されています。
「思考プロセス」のユニークさは、何といってもつなげて考えること。さまざまな問題の症状を別々に分けて扱うのではなく、それらは何らかのコアの問題から発生していると考えます。そのコアの問題を解決すれば、一見別々に見えるさまざまな問題全体の症状が一網打尽に解消するという、全体最適の問題解決アプローチをとっています。