直感的に誰でもすぐに活用できる
「思考プロセス」には、次のようなツールがあります。
・対立を解消し、双方の思いを両立する解決策を編み出す「クラウド」
・複雑に見える問題をスッキリ整理し、コアの問題を見つけ出す「現状ツリー」
・明るい未来をどう創造するか考える「未来現実ツリー」
・目標を達成するための手順を確認する「移行ツリー」
・これからやる行動で引き起こされるかもしれない副作用をあらかじめ解消する「ネガティブブランチ」
・目標を達成するための障害を活用して、中間目標を見つける「前提条件ツリー」
思考プロセスの特徴は、とてもシンプルで直感的に誰でもすぐに活用できるところ。「4歳の子どもからCEOまで、誰でも活用できる」と世界中で評判を得ているのは決してダテではありません。
実際、この物語の中でも、主人公が統括する3つの事業部がすべて売却対象となる修羅場の中、家庭の子育てにおいても問題が次々と発生。仕事の問題、子どもたちの問題を、登場人物と一緒に考えながら、自然に「思考プロセス」のツールを一つひとつ学べるようになっています。
「思考プロセス」を文章だけで表現するのはなかなか難しく、小説の形をとった『ザ・ゴール2』でも図がかなり活用されています。
その点、『ザ・ゴール2 コミック版』は、マンガ化されたことによって、圧倒的わかりやすくなりました。原作では気がつかなかった学びをよりやさしく得られるようになりました。
「思考プロセス」を学ぶと、「部分最適ではダメで、全体最適の解決策のほうがより効果的である」とか、「対症療法ではダメで、根本問題を解消しない問題は解決しない」など、考えてみれば当たり前のことに気づかされます。
一方で、その当たり前のことを私たちは実践できているかと問われると、必ずしもそうではないことに気づかされます。