こんにちは。プロスポーツアスレティックトレーナーの池内誠です。
今回は「腰痛」のお話です。前回の肩こり同様、アラフォー世代の多くの方がお悩みですが、一口に腰痛と言っても様々なタイプがあります。まずは腰痛の種類を知り、その上で対策を考えていきたいと思います。
あなたの腰痛は、どのタイプ?
腰痛は、大きく以下2つのタイプに分かれます。
(1)骨や神経などから来る腰痛
椎間板ヘルニア、腰椎(ようつい)分離症、すべり症といった病名を聞いたことはありませんか。これらは、レントゲン検査・MRI検査で判明します。脊柱に関わるため、痛み以外にしびれや感覚のまひ、神経症状が出ることも少なくありません。こういった症状がある、または触ったり動かしたときの感覚に違和感がある場合は、医療機関での診察をおすすめします。
(2)筋肉から来る腰痛
専門的には「筋・筋膜性(きん・きんまくせい)腰痛」といいます。筋肉や筋膜の疲労によるもので、腰または腰から背中にかけてコリや痛み、張り、だるさなどの症状がみられます。私のところで施術を受ける腰痛患者さんで、最も多いのがこちらのタイプです。慢性的な状態からぎっくり腰へとなる危険性が大です。
上記2つのほかに、まれではありますが、内臓機能の低下によって腰痛が発症する場合もあります。安易に自己判断せず、「おかしいな」と感じたら医療機関へ行きましょう。
多くの方がお悩みの“筋肉から来る腰痛”は、ご自身で予防・対策が可能です。ビジネスマンやプロスポーツ選手の施術をしてきた私の経験から、以下の流れでお話していきます。
(1)なぜ、筋肉の腰痛は起きるのか?
(2)自宅でカンタン!腰痛対策
(3)腰痛は予防できる!ぎっくり腰は繰り返すのか?
いわゆる「ぎっくり腰」でつらい経験をした方も、なんとなく腰がだるいと感じている方にも、きっとお役に立てるはずです。