どうしてもやりたいことなら、
どんな困難もプロセスの一部にすぎない

 そんななか、『日経ヴェリタス』(2012年3月11日号)において、バブル崩壊後に株価が上昇した会社上位50社が発表された。

 たとえば、ニトリは株価13倍超、ヤマダ電機は9倍、日本電産は7倍超と、地方発のオーナー企業が上位にズラリと並んだ結果になる。

 バブル崩壊はある意味、そのときまでの経済の成功ルールが形骸化した結果起きた崩壊で、その後は新たなルールが経済を再構築していくのだと考えるなら、企業の規模に関係なく、強い思いを持つ会社が成功する時代がやってきたのではないか。

 私が身を置いているIT業界だって、ここ10年で飛躍的に成長している。2000年前後にたったひとりで、もしくは友人と2人で起業した知人の会社やサービスには、サイバーエージェントやグリー、バイマ、アットコスメなどがある。10年コツコツやり続けていたら上場したというケースが多い。それらを株価の上昇と考えると、まさに成長の可能性は無限大なのだ。
 逆に多くの人が信頼する大企業ですら不祥事を起こし、あっという間に崩壊することもある世の中だ。

 人口減少に少子高齢化……今までの成長方程式が崩れた結果、安定した経済成長が見込めない。だから、誰も未来なんて読めないし、過去の成功方程式は参考にならない。だからこそ、やりたいことや実現したいことに取り組むべきだ。

 どうしてもやりたいことなら、どんな困難もプロセスの一部にすぎないし、アイデアは湧き出てくるので、やり続けていればいつか成功するはずだから。