全世界で2000万部も売れ続けている本があります。ビジネス書としては、おそらくギネスブック級の記録でしょう。週刊ダイヤモンド9月4日号では、この『7つの習慣』について紹介します。

 まず、「2000万部」という数字が凄い! しかも、『7つの習慣』は単なる自己啓発本ではありません。

 企業セミナー・研修プログラムとして、世界各国のビジネスマンが「7つの習慣」を学んでいます。ちなみに、これまで日本では累計3500社、20万人が受講しました。NTTグループ、富士通、三菱東京UFJ銀行、野村證券といった大企業が続々と「7つの習慣セミナー」を導入しています。

「7つの習慣」には子ども向けの教育プログラムもあります。すでに、日本では約30校の中学校・高校が「7つの習慣」を正課授業として取り入れています。これまで累計6万7000人の小中高生が「7つの習慣」を学びました。子どもは主体的に勉強するようになり、成績もグンと上がります。

「7つの習慣」に書かれている時間管理のエッセンス(重要だが緊急でない用事を優先する&予定は1日単位でなく1週間単位で立てる)をすべて盛り込んだ手帳「フランクリン・プランナー」は全世界2100万人に愛用されています。おそらく、世界で最も売れている手帳の1つでしょう。

「7つの習慣」の出版事業、研修事業を運営しているフランクリン・コヴィーはニューヨーク証券取引所に上場しており、147ヵ国で事業展開しています。「7つの習慣」は単なる「本」ではなく、それ自体がグローバルな事業なのです。

 著者のスティーブン・R・コヴィー博士は、かつて英「エコノミスト誌」から「世界で最も大きい影響力を有する経営コンサルタント」と評されました。歴代のアメリカ大統領~レーガン、ブッシュ(父)、クリントン、ブッシュ、オバマ~のアドバイザーを務め、33人の国家元首にコンサルタントとして請われた経歴を有します。当年とって78歳ですが、精力はいささかも衰えず。現在も10冊の新刊執筆を準備しているといいます。

 コヴィー博士は、アメリカ建国以来の「成功の法則」について書かれた本をすべて研究し、『7つの習慣』を著しました。「より大きな成果を上げ、より幸せな人生を送るための普遍的原則」は、時代、人種、年齢、性別を問わず活用できるものです。

 来週発売の週刊ダイヤモンドは、この『7つの習慣』を完全ガイド。「30分」で勘どころがつかめるように腐心しました。百聞は一見に如かず。特集の一部を特別公開します。ぜひ、「7つの習慣」の凄さを、その目でお確かめください!

(「週刊ダイヤモンド」副編集長 藤井一)