いまのままでは商品できない理由

 パートナーたちの思いが詰まったリモノも、このままでは販売することができない。もっとも大きな障害は規制の存在だ。

 表で分かるように、現在、日本の車両カテゴリーにはリモノに適合したカテゴリーがなく、街の中を走れないため商品化できない。国土交通省が、「超小型モビリティ制度」を設けて、13年4月~16年3月まで、実証実験を行ってきたが、新しい規格がつくられるかどうか、現時点では見通せないという。

 小型車先進地域のヨーロッパでは「欧州L6e」という規格がある。定員2名のマイクロEVで、車両重量350kg以下、、最高速度45km以下、14歳以上であれば原付免許で運転可能というものだ。伊藤氏らは、これと同様な「日本版L6e」の導入を切望している。

 現状の規格のままでは商品化できない以上、来年夏ごろにミニカー規格に則った一人乗りモデルを発売目指すが、あくまで「日本版L6e」規格導入までの暫定モデルという位置づけだ。本命のリモノが果たして市場に受け入れられるかどうかは分からない。ただ、規制が変わらなければ、その挑戦権すら封印されたままになることだけは確かである。

(「週刊ダイヤモンド」論説委員 原 英次郎)