市場を争う広告代理店3社
米NASDAQに上場した企業も

 公共交通機関というドル箱の市場では「華視伝媒(Vision China Media)」「巴士在線(BUS-ONLINE)」「世通華納(Towona)」の3社が競っている。車内テレビ広告ということで業界の歴史は浅く、2003年に世通華納がバスの広告を、2005年にはこれを後追いするように華視伝媒が同業務を開始した。

 華視伝媒は2007年12月にNASDAQに上場、2009年10月には同業界のDMGを買収し、主要都市の地下鉄路線をカバー。路線バスに関しても、8万台強の路線バスに約13万台のモニターを設置、業界トップの位置に躍り出た。また有望な市場と見込んでか、世通華納は米国から1億ドル近い投資を受けている。中国の大都市の消費者誰もが見る広告メディアの運営企業は、地下鉄建設ラッシュと都市拡大と同様の勢いで、広告収入を増やしていくことだろう。 

 中国の都市部の全世代に何かを訴えたいのならば、上海だけでなく各都市の繁華街にアンテナショップを展開し、歩行者天国の目立つ場所に広告を掲げ、バス停や地下鉄駅に広告を出し、公共交通のモニターにCMを流すといい。中国の消費者は、嫌と言うほどPRされていると認識してくれることだろう。