サイバーエージェント創業者の藤田晋氏サイバーエージェント創業者の藤田晋氏。2025年12月12日付で社長を退いて会長に就任した Photo by Shogo Murakami

サイバーエージェントでは、採用面接や昇格において「明確な基準」を設けている。藤田氏が定義する「良い上司」「悪い上司」の境界線とはどこにあるのか。アマゾンの「リーダーシップ」カテゴリーで1位に輝いている『勝負眼 「押し引き」を見極める思考と技術』(文藝春秋、2025年11月30日刊行)の著者でもある藤田氏に人材の見極め方について詳細に聞いた。(取材・構成/イトモス研究所所長 小倉健一)

誰にでもありそうだが、意外と難しい…
仕事で成長する人が持っている「能力」とは?

――仕事ができる人とできない人の違いは、どのようなところで見極めていますか。

藤田晋(以下、藤田) その質問にお答えするのは非常に難しい。何をもって「仕事ができる」というのか、その基準は会社や職種によってあまりにも違うからです。抽象的に一言で表現するのは難しいですね。

 その意味で言えば、私は色々なタイプの「仕事ができる人」がいてよいと思っています。だからこそ、優秀かどうかは、結果で判断するのが一番、公平で正当ではないでしょうか。

 やはり仕事ができる人というのは何らかの結果を積み重ねていくものなので、いかに優秀そうに見えたり、言っていることが素晴らしかったとしても、結果が出ていないと仕事ができるとは思えないですよね。

――「仕事ができない人」に関しては、共通の特徴はあるのでしょうか。