ネットワーク機器大手のシスコシステムズが「働き方の変革」を提唱している。鈴木みゆき社長に、その背景と狙いを聞いた。
──テレワーク(遠隔勤務)による働き方の変革によって、何が変わるのでしょうか。
当社のモットーは、ネットワークの力によって、働き方、暮らし方、遊び方や学び方を大きく変えることで人間や社会が秘めている可能性を広げることです。背景には人間の実力をフルに発揮するために、ITインフラを賢く利用するという考え方があります。
テレワークによって働き方に柔軟性を与えることは、優秀な人材確保につながるだけでなく、安倍政権が掲げる「1億総活躍社会」や「地方創生」を推進するためにも必要不可欠でしょう。
──日本では、テレワークの導入はハードルが高いと感じている企業も少なくないように感じます。
働き方の変革を成功させる上で最も重要なのはトップの強い意志です。その上で、テレワークの推進には三つの要素が欠かせません。企業文化、制度・プロセス、そしてテクノロジーです。