ではなぜレンタルではこれほど若年層が多いのか?真っ先に想像が浮かぶのは、バイクが買えないからレンタルで我慢するという事情だが、どうやらそうではないらしい。同社が1都3県のユーザーを対象に別途行った調査によれば、「購入しなくても手軽に借りられるので」が21%だったのに対して、「いろいろなオートバイに乗ってみたくて」が35%とトップを占めているからだ。

 気になって、キズキレンタルサービスに取材してみた。同社広報部の花澤洋輔氏によれば、おそらく最大の理由はファイナンシャルリテラシーの向上だという。「ライフスタイルの変化、と言い換えてもよいかもしれません。スキーやスノーボードのレンタルは昔からありましたが、今やブランドバッグもレンタルできる時代です。モノの所有をステータスと考えるのではなく、使うときだけ借りればよい。そういう意識が広がった結果ではないでしょうか」(花澤氏)

 言われてみればもっともな話だ。“いつかはクラウン”という言葉がかつてはあったが、今の若者はモノを持つことをカッコいいとは考えない。ほとんど乗らないバイクを車庫で眠らせておくなら、維持費と整備の手間のほうが重くのしかかってくる。とくに、キャブレター式の20世紀のバイクに乗り続けるなら、エンジンがすぐにかかる状態を保つための労力はバカにならない。

 昔と違って、今は携帯電話の月々の料金もかかるし、娯楽も多様化し、バイクが好きでもそればかりに時間と金を費やす時代ではなくなった。そしてもちろん、オヤジ世代と比較して若者たちの収入が低迷している事情もある。そんなこんなで、レンタルの過半を若者が占めることになっているのだ。

「飽きたから辞める」はわずか3%
月額定額制の意外な退会理由

 レンタル利用のメリットのひとつは、先の調査結果にもあったように、いろいろなバイクに乗ることができることだ。そしてそこには、国内二輪市場の低迷を打破する可能性も眠っている。

 レンタル819は、月額定額制の「マイガレ倶楽部」というサービスも展開している。月3回(年間24回)までの通常コースと、月2回(年間10回)までのLightコースがあり、前者の大型免許向けのプラチナコースでも月額9800円、後者の平日限定・普通免許コースなら月額3500円で利用できる(ただしどのコースでも入会金1万2000円が必要)。もしもの事態に備える車両補償も通常の半額かそれ以下になり、レンタルを頻繁に利用するなら間違いなくお得だ。