ブラック労働でうつになっても
労組の団体交渉で300~700万円は取れる!

藤田 本当ですね。介護労働の現場は若い人たちに本当にお勧めできません。まずは退避して、本当に就職する人がいなくなったら、政府が保険料を上げるなり労働環境を整備するなり対策を考えるかもしれませんね。今のままだと労働者を潰してしまうだけ。ここに積極的に学生を勧めるわけにはいきません。

中村 世代格差がヒドイ中、有利子奨学金で介護福祉士を取得させて、さらに低賃金で、恵まれた人生を送った高齢者に対してブラック長時間労働で奉仕させるとか、ありえないでしょう。そんな都合のいいプランに乗っかってはだめですね。目を覚ましてほしい。

藤田 僕はなるべく労働組合で争ってもらいたい。争って、補償金を獲得してほしいですし、労働法が役に立つという自覚を持ってほしい。ただ単に辞めるのではなく、労働組合に加盟させて、一緒に団体交渉して、お金を取って辞めるとか。そうすると、少し余裕を持って次のセカンドキャリアを考えられますよね。

中村 法人規模が小さいほど、ブラック度合いがヒドイ。中小零細の介護や保育経営者は、お金ないですよ。ブラック労働させている経営者自身が貧乏なので、取りようがないケースが多いかと。

藤田 中小は分割で払うケースもあります。ただ、事業展開している大きいところは内部留保を持っていますし、労働者は立ち上がって、金を返してくれと請求するべき。当然のことです。単なる泣き寝入りだと、繰り返し被害者が出てきますし。本当は労働組合がちゃんと機能するような介護現場にしたいですね。

中村 被害に遭う多くの介護職員は、法人に労働組合がない。また、労働組合の存在すら知らなったり、労働基準法も知らない人が多い。介護現場で酷い目に遭っている職員たちは、どこに相談すればいいのでしょう?

藤田 今、僕の仲間や後輩たちが総合サポートユニオンという労働組合を作っています。団体交渉を仕掛けたりしていますね。ブラック労働でうつ病になった人であれば、賠償金まで含めて請求すれば300~700万円は取れますよ。

中村 ええーっ!? 今度は経営者が首を吊りますね。高齢者を巡って現役世代が殺し合いですよ。

藤田 元々、こんな不毛なことをさせずに、ちゃんと出ている介護保険料を労働者に分配してればいいんですよ。労働法規を守れない事業者はなくなったほうがいいとも思います。なくなればいい事業者は本当に多いです。