ダニエル・ピンク(『モチベーション3.0』)、ティム・ブラウン(IDEO社長兼CEO)、アダム・グラント(『GIVE&TAKE』)絶賛!さらに、NYタイムズ、ブルームバーグ・ビジネスウィーク、パブリッシャーズ・ウィークリー他、全米各紙誌で絶賛された世界的ベストセラー『Q思考――シンプルな問いで本質をつかむ思考法』。
グーグル、IDEO、ネットフリックス、パタゴニアなど、世界で最も革新的な企業で次々と爆発的な発想を生み続けている「驚愕の思考法」とは?
本連載では、「たった1行の問い」から「非凡な思考」を次々と生んでいく画期的な方法について、書籍『Q思考』から紹介していきます。
TEDからグーグルまで「この質問」が大流行
「力強い質問」には、伝染しやすいという特徴がある。「失敗しないとわかっていたらどうする?」という問いは、数十年前にアメリカ人牧師のロバート・シュラーによって広く知られるようになった。全文を紹介すると、「絶対に失敗しないとわかっていたら、何に挑戦するだろう?」だ。
ここ数年、この質問の人気に一気に火がついたようだ。アメリカ国防高等研究計画局(DARPA)の局長を務めていたレジーナ・デューガンがTEDトークで紹介し、その後この動画は世界中で繰り返し再生された。グーグルXの創設者、セバスチアン・スランも注目し、ニュースサイトのレディットをはじめさまざまなところで取り上げて称賛している。
本書では先に、一部の企業が「もし〜だったら?」という問いによって、野心的な思考の妨げになっている制約を一時的に取り除くという話を紹介した(「もし費用の問題がなかったら、どういうやり方をするだろう」など)。個人においても、新しいアイデアを追求する、あるいは人生の変革に乗り出そうとするときには同じ原則が役立つ。よくある最も大きな制約条件は「失敗への恐れ」だ。