アフラックの「新生きるためのがん保険Days」と違って、通院給付金や放射線・抗がん剤治療の給付金の保障はないので、通院の治療費は診断給付金を大事に取っておいて使うことになる。

 アフラックのがん保険は、治療シーンごとに保障があるので「かゆいところに手が届く」商品で、AIG富士生命のほうは「何度もがんになったら心配」な人に向いている商品だ。

 すでにがん保険に加入している人は、保険料が安くて診断給付金があるタイプならば、わざわざ新たに入り直す必要はないだろう。たとえば、私が入っているがん保険は、アフラックの「スーパーがん保険」という商品で20年前に契約したもの。保障内容は、診断給付金100万円、入院給付金日額1万5000円で、月払い保険料は1850円だ。手術給付金は付いていないが、100万円の診断給付金があるし、なにより保険料が安く満足しているので見直す予定はない。

医療保険とがん保険、
両方入る必要はある?

 多くの人は、医療保険に加入したうえでがん保険を検討するが、必ずしも両方入らなくてもいいケースもある。ちなみに私の医療保障設計は、がんの備えはがん保険、がん以外の病気は収入と貯蓄でカバーするというプランだ。医療保険は、5年くらい前に解約した。

 医療保険は前述のように原則として「入院」か「手術」したときにしか給付金が支払われない。最近は、医療技術の進歩と「国民医療費の削減」を命題とする国の方針で、入院日数は短くなる一方である。仮に入院が長引くことあったとしても、医療保険は1入院「60日」、「120日」などといった限度日数があるので、がん保険のように入院給付金が日数無制限で支払われることはない。

 子どもがいないので、子どもの教育費で貯蓄を使うこともないし、20年以上働いて医療保険の120日分の入院給付金くらい賄える貯蓄はできたので、解約することにした。

 がん保険に加入して医療保険を残したほうがいいとアドバイスするのは、住宅購入や子どもの教育費など、大きなお金が出ていくライフイベントがこれからの人。貯蓄が減ったときに病気をすると、家計にも負担がかかるし、心細く不安になるからだ。

 その場合は、できるだけ保険料の安い医療保険を選ぶこと。がん保険と医療保険の両方の保険料で貯蓄のペースが落ちるなら本末転倒だからだ。出産、マイホーム購入、子どもの進学といったお金のかかるライフイベントを乗り越え、順調にお金が貯まるまでの間、期間限定で医療保険を利用し、最終的には医療保険から「卒業」を目指そう。どちらか残すなら、費用対効果の良いがん保険だ。