バカリーマン日本代表 伊藤喜之

 「いま、あなたには夢がありますか?」

 と聞かれたら、はたして何人の人が「夢があります!」と力強く答えることができるでしょうか?

 インターネットで調べたら、こんな結果を見つけました。若者の夢を応援するウェブサイト「You May Dream」で、「あなたには、今、夢がありますか?」という質問に対して、「具体的なものがある」と「何となくある」という2つの回答を合わせると57.8%だったそうです(※)

 つまり、日本国内の約半数ぐらいの人が「夢がある」と言い、逆に、日本国内の約半数ぐらいの人が「夢がない」と言っているという結果です!!

 この結果をご覧になって、みなさんは、どう思われますか? びっくりされましたか?

 僕は全然びっくりしません。なぜならば、僕も「いま、夢がありますか?」と聞かれたら、超~自信満々で「夢はありません!!」と答えてしまう状態だからです(笑)。

「え? 本まで書いているのに、夢がないって本当ですか?」

 もちろん本当です(笑)。だって、本当に「夢がない」んですもん(笑)。

 とくに、この10年間ぐらいは、テレビのドキュメンタリー番組や、ビジネス雑誌、ビジネス書、そしてマンガや映画でも「夢を持て」「夢を持つと人生が開ける」「夢に日付けを入れなさい」というようなメッセージがとてもとても多いです。

 しかし、学生時代に「ソフトテニスの実業団で活躍する」という夢がなくなって以降、夢のない僕にとっては、こういったメッセージに触れる度に「夢のない自分はダメ人間なんだ…」と、ドンドン自分を追い込んでしまっていたのです。

※この調査は、10月22日~12月24日の期間にインターネット(携帯電話モバイルサイト)による回答方法で実施され、回答数は1万2590 人。(情報提供:新日本保険新聞社より)