それでは、学生、通学者はどうか。「区内通学者」の割合は18位で、「都内他地域から」が6位。「他府県から」となると、千代田、渋谷に次いで多い第3位。なるほど、池袋周辺を中心に、立教大学、学習院大学、東京音楽大学など、著名な大学が数多くある。これを見ると、豊島区は「働く場」というより「学ぶ場」の比重が大きいということか。

小売業の年間販売額は都内で最大級!
大型百貨店と飲食店が主役の「第三次産業の街」

 さて、特別多くもない事業所だが、目立つ業種がある。それは、「飲食業・宿泊業」だ。全産業の事業所に占める構成比の上では、23区中第3位と、新宿、港の両区に次ぐ。池袋のような大歓楽街を抱えていることや、大ターミナル駅を抱えていることが、このような業種を育てるのだろう。

 「製造業」の構成比14位、出荷額17位、付加価値額16位から見ても、豊島区は決して工業区ではない。さりとて、「卸・小売業」の構成比も16位で下のほうだ。確かに、大塚、巣鴨、駒込、目白などの駅周辺には、個性的な商業集積がある。だが、こうして見ると、豊島区は「第三次産業の区」ということができるかもしれない。

 ところが、小売業の「年間販売額」では、がぜん第5位に浮上してくる。これが「卸売」の販売額だと13位に後退する。「大規模店舗」の数となると、10位で中くらい。だが、大型店の「年間販売額」を見ると、新宿、中央に次ぐ第3位の地位を占める。

 さらに、「売場面積」では、新宿に次ぐ第2位となる。大規模店舗、それも超大型の店舗がこの大きな数字を稼ぎ出しているようだ。主役は、池袋のような大ターミナル周辺に立地するデパートだろう。