「引きこもり」40歳以上が約44%
半数が10年以上と長期化

引きこもり最多は40代という宮城県岩沼市調査

 調査報告によると、回答のあった30人のうち、該当する「ひきこもり者」等の存在を自分の担当地域内で把握していたのは、11人。複数の該当者を把握していたケースも含めると、該当者の総数は16人だった。

<ひきこもり該当者の年代>については、<40代>が6人で最も多く、約38%。40歳以上の中高年層は約44%で、<60代以上>と答えた人もいるなど、ここでも高年齢化している傾向が見える。

 また、<ひきこもっている期間>をみても、<10年以上>が8人と半数に及んだ。

 調査を行った布田代表は、「個々のケースを把握しているわけではありませんが…」と前置きしつつ、こう分析する。

「今回の調査の手法上、40代くらいだと、引きこもり者として外部からも把握されやすいということがあるかもしれません。また、親が介護を必要とするようになって、地域包括支援センターなどが家庭に入り、そこで初めて子ども世代の引きこもり者の存在が外部にわかるというケー スも少なからずあるようです。それから、世代的な特徴としては、就職氷河期を経験している世代なので、最初の就職がうまくいかず、それをひきずって引きこもりになっている方も多いのかも しれません」

 さらに、<該当者の状況>については、<ほとんど外に出ない>が6人、「買い物程度には出る」が7人で、ほとんど外に出ずに引きこもっている人が、他の調査の割合と比べると多かった。

<同居の家族(複数回答)> については、母親が11人で最も多く、父親が6人。家族構成については、両親と本人の3人家族が4件、母親と本人の2人家族も4件だった。

 一方、<ひきこもりにいたった経緯(複数回答)>の問いに対しては、<わからない>が5件で最も多かった。この5件のひきこもっている期間が、いずれも5年以上であったことから、報告書では<ひきこもり期間が長期化することで、ひきこもりにいたった経緯を把握するのが困難になっていることが伺える>と考察している。

 ちなみに、<失業>と<その他>が3件で続き、<不登校>と<家庭環境>も2件ずつあった。