〈追記〉エリザベス女王が
「非常に非礼」と評した中国
習近平主席のイギリス訪問から約7ヵ月後の2016年5月10日、園遊会でのエリザベス女王の驚くべき率直な発言が報じられた。イギリスを訪問した習主席一行は「非常に非礼だった」(very rude)などと、女王陛下が感想を語っていたのだ。
イギリス側の警備を統括した女性統括官が女王に紹介されると、女王は「なんて災難でしょう」(Oh, bad luck)と間髪を入れずに感想を述べている。中国側は、習主席に同行した多数の警備人に銃器の携行を許すよう求めたが、イギリス側はこれをすべて拒否した。反習近平デモの取り締まりも要求したが、イギリス側はこれも拒否した。中国政府は自由を尊ぶ国の慣習を知らないのである。彼らは強く要求し、要求が受け入れられなければ「訪問を打ち切る」とまで言った。
女性統括官がそうしたことを語り始めると、女王は「分かっています」と言い、「彼らはイギリスの駐中国大使にもとても非礼だったわね」と返答している。最後に「尋常ではないですね」(extraordinary)とまでコメントした。
中国側は不快感を表明したが、王室側は「女王陛下の私的な会話にはコメントしない」であっさり済ませてしまった。イギリスらしい対処である。