出世したいなら赤を着る
佐藤 さきほどの衿立てもそのひとつだと思うのですが、自信があるように見えるファッションってありますよね。たとえば、「今日は大事なプレゼン」という日は、どんなファッションがいいのでしょうか。
山本 私は効果的に色を取り入れてとアドバイスをしています。出世できる方は、ファッションの色使いが鮮やかです。トップスなどの大きい面積で鮮やかな色を取り入れるのは難しいかもしれませんが、パンプスやバッグ、手帳などの小物に差し色を使うだけでもいいんです。
佐藤 たとえばどんな色がおすすめ?
山本 赤はリーダーの色なので、赤い手帳を持つとか、強さ・知的さを兼ね揃えながら女性らしさを残す鮮やかなロイヤルブルーもすごくいいですね。
佐藤 確かに会社の重役の方は、カラフルなスーツやワンピを着ている印象がありますよね。
山本 強い色を着ている人には自信を感じますし、その自信が信頼感につながるんです。
そういえば、ヘアスタイルにも、自信があるように見えるスタイルってありますよね。『女の運命は髪で変わる』を読んで、「そうそう」と思ったのが、「出世する髪型」について書かれていた部分。私も日々お客様を見ていて感じるんですけど、みなさん、後頭部の盛りが全然足りてないですよね!
佐藤 そうなんです。後頭部に高さがあるだけで、品格が出るので、信頼感が増すんですよね。書籍でも書きましたが、たとえばCAさんは、後頭部に高さがあるまとめ髪だと、お客様からのクレームが減るのだとか。ナメられない髪型と言ってもいいかもしれません。
山本 どうして、後頭部のボリュームが信頼感につながるんでしょう?
佐藤 後頭部にボリュームを出すと欧米人骨格になるからです。腰位置が高いと素敵に見えるのと同じ感覚で、日本人特有の扁平な頭の形を立体的に見せるだけで、外国人風のメリハリのある骨格になるんですよね。ヒラリーさんや蓮舫さんの後頭部の盛りはすごいでしょ。できる女性の象徴なんです。
山本 なるほど。「盛り」がある方が自信があるように見えると思っていたんですが、そういう理由で信頼感につながるんですね。
佐藤 たとえば、女子アナと女性キャスターは後頭部の盛り方が全然違うんですよ。女子アナの後頭部はそれほどボリュームは強調されていません。彼女たちはいじられてナンボのところがあるから「デキる女感」はあまりいらないんですよね。
でも、キャスターのように信頼感を求められる人は、後頭部をたっぷり盛っています。滝川クリステルさんも、安藤優子さんも後頭部がこんもりしています。
山本 たしかに、言われてみたらそうですね。
佐藤 有働由美子アナも、安藤優子さんみたいに後頭部がガッツリ盛れていたら今ほどいじられないはずですよ(笑)。もちろんそれが有働さんの魅力でもあるので、狙いだと思いますが。
山本 まとめると、出世できる女性は、「鮮やかな色を使えること」「後頭部にボリュームがあること」、この2点ですね。
つづく