8月は、「朝シャン」禁止
――オフィスにおける夏の身だしなみについて、服と髪の両面からお話いただけますか。
山本 夏は、涼しげな色をチョイスしたいですね。白やベージュ、パステルをメインカラーに持ってくると軽やかな印象になります。ネイビーやブラックのような濃い色は重たくなりがちなので、一つひとつの面積を小さくして色んな場所にちりばめること。ベルトや靴、クラッチバッグなどの小物で取り入れると、全体がぐっと締まります。
佐藤 夏になると、キレイな色を身につけたくなるんですよね。
山本 たとえば、寒色系のアイテムは涼やかで好印象ですね!
暑い日は、メタリックカラーを上手に取り入れることを知っておくと、おしゃれがさらに広がります。シルバーのアクセサリー、シルバーのバングルやベルトなどがそれにあたります。ポイントは、一緒につけるアクセサリーの素材感を合わせることです。チグハグ感がなく統一感が出ますので、コーディネートに失敗しません。バングルは持っている人が少ないので、つけているだけでこなれて見え、一気にあか抜けます。夏は腕を露出する機会が増えるので、バングル使いでワンランク上のコーデを目指してみてください。
佐藤 髪も、季節によってぜひ着替えてみてください。春夏は少しだけ明るい髪色にして、毛先で遊ぶなど動きのあるスタイルを楽しみたいですし、レイヤー(段)が入っていると軽やかで旬な印象になるんですよね。秋冬はややダークなカラーに戻し、レイヤーですかすかになった部分をカットして重たさを出すと、しっとりと落ち着いた雰囲気になります。
山本 それと、気になるのは夏シーズンの髪のケアについて。押さえておくべきことはありますか?
佐藤 8月は”朝シャン絶対禁止”でお願いします。
山本 ええ、そうなんですか?なぜ?
佐藤 朝シャンすると頭皮を守ってくれる皮脂を洗い流してしまうので、頭皮がむき出しのまま真夏の強い紫外線を浴びることになるんですよ。皮脂が分泌するにはシャンプーしてから5〜6時間は必要ですので夜のうちにシャンプーを済ませておくこと。それと、分け目を直線分けしている方はそこから日焼けして毛穴にダメージを与えてしまうので、ジグザグに分けて素肌を隠すよう意識してみてください。