幕の内弁当をスケールアップした宴会料理

 幕の内弁当は1030円から2530円まで4種類ある。中身はほとんど変わらない。ボリュームがどんどん増えていくだけだ。1030円の“やよい”なら食べられるだろうけれど。私はそれ以上のランクのそれはよほどの大食漢が立ち向かっても苦戦するに違いない。幕の内弁当の内容はから揚げ、海老フライ、玉子焼き、ひじきの煮物、マカロニサラダ、千切りキャベツ。

 宴会の料理は幕の内弁当をスケールアップさせたものだ。

 煮込み、玉子焼き、魚の刺身、鳥刺し、焼き鳥盛り合わせ、煮豚、から揚げ、竜田揚げ、焼きそば。加えて飲み放題で4000円から。飲み放題は時間制ではないので、なかには6時間、食べ続け、飲み続けた剛の者がいたという。読者の皆さんは決してマネしないでください。コレステロールが増加し、体調が悪化するだろうから。

 宴会料理についてくる煮込みは350円で食べられる。鶏の皮、つくね、大根、こんにゃくなどを赤みそと白みそで煮込んだもの。

 玉子焼きは2種類あって、鶏肉入りと普通の玉子焼き。いずれも650円。

「それなら鶏肉入りがお得だな」――そう考えるのは大金の客としては初心者だ。鶏肉は焼き鳥、から揚げなどで摂取し、玉子焼きは玉子の味だけを堪能した方がいい。それにしても、これも量が多いから、玉子焼き類はふたりで1人前がちょうどいい。

 鈴木料理長は言う。

「うちで使っている鶏肉はブロイラー。ただし、冷凍肉は使いません。みなさん、誤解されているけれど、ブロイラーって、まずい肉ではありませんよ。銘柄鶏の冷凍よりもよほどおいしい。うちのモットーは普通の肉を調理の技術でおいしくすること。鶏肉は普通のものでいいんです」

 なお、冬場の宴会料理では鶏のスープ煮もあるし、鶏のすき焼きもある。どちらも試してみたい。 


「鳥割烹 大金 (とりかっぽうだいきん)」

◆住所
東京都中央区日本橋浜町2-10-6
※地下鉄・浜町駅から徒歩3分
◆電話
03-3666-6929
◆営業時間
11:00~15:00、17:00~22:00
土日祝休み