Photo by Kazutoshi Sumitomo
──すでに世界市場では米アップルのiPadや韓サムスン電子のGALAXY Tabが発売されており後発となるが、台湾企業であるアスースもタブレットPCを発売する予定と聞く。
われわれが端末を開発するときに重要視しているのはユーザーの使い勝手を第一に考えて端末やサービスをデザインすることだ。他社に先駆けて市場に商品を投入するのは確かに大切ではあるが、市場で勝ち残るための要素はそれだけではない。実際にiPhoneは市場に投入された最初のスマートフォンではなかった。
私は“進化させること”が重要だと思っている。デザインやコンセプトなどをそれぞれの市場のニーズに合わせて進化させ、その市場のユーザーが端末を使用したときの快適性を追求することが第一だと考えている。
──では具体的に日本市場ではどのようなタブレットPCを発売しようとしているのか。
細かなところはまだ決まっていない。ただ、iPadのディスプレイサイズは9.7インチで、欧米人と違い日本人にとって大きいとか重いとか感じる人がいると聞く。
ネットブック(EeePCシリーズ)でいえば7インチから12インチまでの商品を開発してきた実績がある。市場のニーズに合わせて違うサイズの商品を発売することになるだろう。日本では2011年3月までに発売する。