細川たかしさんのモノマネや、「あるあるネタ」で人気のお笑い芸人、レイザーラモンRGさん。実は、「教育パパ」の顔も持ち、長男を都内随一の進学校、都立西高校に通わせていたことが話題だ。どのような教育方針で、子育てに関わってきたのか。後編では、家族で一丸となった高校受験エピソードや学習環境の整え方、RG家のスマホルール、そして、『小中高校生の親必見!夏休み親子トラブル「あるある」の解決法』をお伝えする。【前後編の後編】(ライター 橋本未来)
>>前編『レイザーラモンRGの「子育てあるある」、親の言うことを聞かないときの“奥の手”とは?』から読む
スマホを自室に持ち込まないルールを徹底
リビングで顔を合わせて親子で声を掛け合う
――息子さんの高校受験の時には、勉強に気持ちを向けるような工夫はしたのですか?
いや、親が無理矢理やらせようとしてもダメだと思うんです。だから、高校受験についても、一切何も言わなかったです。自分から塾に行きたいって言い出して、そこで都立西高校を見つけて、「絶対にこの学校に通いたい!」ってなって。そこから初めて、合格するために家族みんなで対策を練りました。都立なんで、内申点をどうやって上げられるか、とかもね。
実は、子どもが塾で都立西高校に進学したいって言ったら、講師に鼻で笑われたらしいんです。それが、本人も悔しかったみたいで。「絶対、合格しよや!」って家族で一致団結しました。
――子どもの気持ちを家族で最大限、応援しようとされたわけですね。学習環境はどのように整えましたか?
東京大学に受かった人はリビングで学習している人が多いと聞いたんで、我が家もそれを取り入れました。リビングの片隅に学習机を置いて、子どもが勉強に集中している時は、親も静かにするようにして。リビングは子ども中心の場所にしました。
あと、スマートフォンを自室に持ち込ませないのもルールにしていましたね。結局、スマホでゲームも友達とやりとりも全部できるから、どうしても自室に閉じこもっちゃうじゃないですか。そうならないように、リビングで親子で顔を合わせて声を掛ければ、自然と家族みんなで会話が生まれるというか。そっちの方が、子どもの成長にはきっと良いですよね。さすがに今はもう無理ですけどね、自室に持ち込むことは解禁してあげました。
――中学生までスマホのルールを徹底できたことがすごいと思います。
いわゆる反抗期というものがなかったので、何とか言うことを聞いてくれたと思いますね。反抗期がないように、小さい頃から育ててきたっていうのもあるんですけど。振り返ると、「どんなことをしたら子どもが喜んでくれるんだろう」って考えながら接してきたというか。他のご家庭なら「ダメでしょ!」って叱る場面でも、まずは、コチョコチョして喜ばせてから、「頼むから言うこと聞いてくれよ~」みたいな(笑)。そういう関係性がずっと今まで続いている感じです。