新型コロナウイルスの影響で、学校に行けず、オンラインで授業を受ける機会が増えました。オンラインで授業を受けられない子どもたちは、自習せざるを得ませんが、自己管理能力がない大人が多いのに、子どもたちに自ら進んで勉強させるのはひと苦労です。
 子どもたちが進んで勉強するには、どうすればいいのか。そこで、『図解版ずるい暗記術』から、夏休み期間中に、遅れた勉強を取り戻すためにも、自己管理能力、モチベーション、やる気、集中力を上げるために必要な7ステップを新たに紹介します。子ども向けにシフトした内容ですが、大人でも十分使えるもの。先行き不透明な未来に気落ちするのではなく、今できることを精いっぱいやりましょう!
 モチベーションをあげるには、RPGのようなゲーム感覚で達成感を得ていくことです。今回は、ステップ6=レベル50の状態。ここまでくれば、あとは覚醒するだけです!

【ずるい自習術ACT06】自分の心の癖を把握して「感情」を原動力にするPhoto: Adobe Stock

欲求に忠実になると
感情のスイッチが入る

 勉強や暗記ができるようになるためには、「感情」を伴うことが大切です。感情を揺り動かされると、人は俄然やる気になります。ライバルが成功している姿を見て、悔しいと思ったことはありませんか?「あんなふうになりたい」と、憧れることもあるでしょう。「給料を上げたい」「おいしいものを食べたい」「きれいな女性とつきあいたい」。本能に近い感情のほうが、ダイレクトにやる気につながります。感情を動かし続けることが目的を実現する原動力です。

 感情を動かすには、「自分の好きなこと、欲求に忠実になる」ことです。日頃から好きなものごとにアンテナを張っていると、意識しなくても感情のスイッチが入るようになります。アイドルにときめくことだっていいのです。勉強以外のものに心を動かされることが、最終的には勉強ができることにつながります。

【ずるい自習術ACT06】自分の心の癖を把握して「感情」を原動力にする

感情を乱されないよう
コントロールする

 目的を実現する原動力となる感情も、何かのきっかけで乱されてしまうと、どんなに勉強に集中しようとしても、何も頭に入ってきません。自分がどういうときに感情を乱されるのか、「心の癖」を知っておき、コントロールできるようにしましょう。

 私は、大きな音が苦手です。驚いて動揺してしまったときには、心電図のような波長の形を思い浮かべ、曲線がだんだん水平になっていく映像をイメージするようにしています。自分の心の癖がわかっていると、ダメージを引き起こす要因にはなるべく近づかないようにするなど、予防することも可能です。

【ずるい自習術ACT06】自分の心の癖を把握して「感情」を原動力にする