コロナ禍や自粛生活などの「環境の変化」により、多くの人が将来への不安を抱え、「大きなストレス」を感じています。
ストレスを溜め込みすぎると、体調を崩したり、うつなどのメンタル疾患に陥ってしまいます。
発売1ヵ月で10万部を突破した、樺沢紫苑氏による最新作ストレスフリー超大全』では、ストレスフリーに生きる方法を、「科学的なファクト」と「今すぐできるToDo」で紹介した。
「アドバイスを聞いてラクになった!」「今すべきことがわかった!」と、YouTubeでも大反響を集める樺沢氏。そのストレスフリーの本質に迫る――。

寝る前2時間のリラックス・ルーティン

寝る前2時間をリラックスして過ごす」ということは人生において非常に重要です。

日中は、「昼の神経」である交感神経が優位ですが、夜間、そして睡眠に入るためには「夜の神経」である副交感神経が優位になることが大事です。その2時間にすべきことを次の表にまとめました。

最高のルーティン
・寝る90分前までに入浴を終える

・家族との団らん、ペットとのたわむれなど、楽しいコミュニケーションをとる
・水分をある程度とる(カフェインやアルコールはNG)
・食事をとらない
・ストレッチやヨガなど、軽い運動をする
・音楽、アロマ、マッサージなど、非視覚系の娯楽をする(ブルーライトは遮断)
・日記を書き、今日1日の楽しかったことを振り返る(ネガティブなことは書かない)

以上のルーティンを実行してみてください。
睡眠の質が格段に上がることを実感するでしょう。

医者が教える「寝る前2時間」の最高のルーティンPhoto: Adobe Stock

睡眠薬に頼らず「ぐっすり寝る」には?

睡眠に悩んでいる人の中には、不眠症で精神科に通院し睡眠薬をもらっている人もいるでしょう。

睡眠薬をやめたいという場合も、上記のルーティンのように、「睡眠に悪い生活習慣」をすべて改善してください。

1~2つの生活習慣を改善しても、さほど効果はありません。生活習慣改善を「すべて実践すること」が必要です

また、体内時計をリセットするための「朝散歩」も必須です。徹底的に生活習慣を改善すれば、睡眠障害は必ず改善します。本気で取り組んでください。

樺沢紫苑(かばさわ・しおん)
精神科医、作家
1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年からシカゴのイリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。「情報発信を通してメンタル疾患、自殺を予防する」をビジョンとし、YouTubeチャンネル「樺沢紫苑の樺チャンネル」やメルマガで累計50万人以上に精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝える、「日本一アウトプットする精神科医」として活動している。
最新刊は『精神科医が教える ストレスフリー超大全』(ダイヤモンド社)。シリーズ70万部の大ベストセラーとなった著書『学びを結果に変えるアウトプット大全』『学び効率が最大化するインプット大全』(サンクチュアリ出版)をはじめ、16万部『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)、10万部『神・時間術』(大和書房)など、30冊以上の著書がある。

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